fukuoka musica

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レコードの感想等

タバコに火をつける。
喫煙するのは何回目だろう、
成人してからは二、三回目で、
二十一世紀なってからは初めてのような気がする、
おそらくは十三年ぶりぐらいにタバコに火をつける。

それ位退屈だった。

ピーター・トッシュの、
日本版LPをみつけ、
再生してみる。

ちょっと暇だったのだ。

再生装置のせいか、
記録媒体のせいなのか、
違った感じに聴こえる。

クラブ系の音とも違うバランスで、
聴こえてくる。

日本版解説を、吉田ルイコが、執筆してる。
インタビューしたときの印象を、書き留めている。
ガンジャをくゆらせ、バリトンでリズミックに、
とても理知的な話をするひとであるらしい。
世界中にいた反抗する若者達が、
ぶくぶくと肥え太ってしまったなか、
彼は今も本物だと、その解説はまとめている。

タバコの喫し方がよく分からない。
火口をみつめ、
煙を吸い込み、
包み紙が黒く焦げ、
明るく燃えて、
煙草の葉とともに、
灰になっていくのを観察する。
ゆっくりと鼻から息を押し出し、
口から肺に貯めた煙を、改めて吸い込む。
喉に刺激、少しむせる。
舌にひりつき。
粘膜に覆われた、
過敏な場所が、
爛れるようなイメージが湧く。

また改めて、吸い込み、
今度は鼻から煙を抜けさせてみる。
鼻粘膜は、匂いを察知する場所で、
脳に近い。

嗅覚は動物にとって非常に重要だ。

脳に施された安全装置をすり抜け、
刺激も効果も直に伝わっていく。

煙草を好む人の感じる薬理作用、
それを感じたかった。

多少それらしき感覚は生じたようだ。

しかし残念ながら、余計な刺激が強く、
あまり快感と結びつかない。
なれれば楽しめるのだろうか。

舌に辛味が残る。

毒物に指定されている、
ニコチンの毒性をあれこれと考える。

以前検索をした事がある。

煙草の煮出し汁はたしか、
人を殺せるほどの毒性があるらしい。

そんなものはとても飲めたものじゃないだろうが。

煙草農家は身体的危険性が大きく、
近隣に与える影響もいろいろ指摘されているみたい。

煙草は、
茄子科の植物で、
この類いは、
食用、観賞用、薬用と、
利用範囲が広い。

同じ科に属する、
ダチュラや、
ハシリドコロ
ベラドンナ
ジャガイモなど、
シャレにならない神経毒を持つものも多い。





wikiで噛みタバコ、嗅ぎ煙草についての記事を読んでみる。
なんかほとんど、覚醒剤やヘロインみたいな感じだ。
薬理を追い求めたわけでもないのだろうが、
粘膜から吸収することで効きが強く、
その分毒性の危険も強く受けるようである。

喫煙はその意味ではソフトのようだ、
水煙管なら、よりいいだろう。
タールとともに、ニコチンも抜けるので、
物足りなく思うかもしれないが。


そういえば、
アヘンや、大麻は、水煙管が良いとされている、
タールが強いので、飲み口がよくなるのだろうが、
薬効成分はどうなるのだろう。

検索してみる。

大麻の薬効成分は、水に溶けにくいらしい。
芥子の系列は水溶性が高いみたいだけど、
今ひとつ確証性ある記事に出喰わさないので、
違うかもしれない。


レコードには、
英語の歌詞と、
その翻訳がついていた。

日本語の歌詞を読む。

以前読んだCDの歌詞とだいぶ違う。
もしかすると意訳なのかもしれないが、
訴える言葉が鮮明である。
それに対しCD版は、
解説、脚注を本文に織り込んでいるかのような、
ぎこちなく固い歌詞だ。
意味も捉えにくい。

なんで劣化しているのだろう。

CDの解説はトッシュの経歴等を纏めて書いてある。
これはいわば、
歴史としての、
ピーター・トッシュである。
印象と今を捉えたLP版よりもまとまりはいいし、
解説としては正しいのかもしれない。

しかし、
何か違和感を感じる。

トッシュの言葉はアジテーションだ。

アジテーションはわかりにくい言葉は使わない。

ダイレクトに伝わるよう、言葉は絞り込んである。
吉田ルイコも書くように、
トッシュは至って理知的なのだ、
抽象的な歌詞は極力避け、
英語の分からない人間でも、
単語を幾つか拾い読みするだけで、
伝わってくるような生の言葉を使ってる。

もしかして、
と、妄想する。
もしかして危険性を感じ取って、
現役の言葉を過去のものにすり替えようとしているんじゃないだろうか。
トッシュは、
今だって、
剃刀なんだって事をごまかそうとしてるんじゃないだろうか。

これじゃ陰謀論だ。

どうも日本のレゲェは、ボブ・マーリーから拡大解釈されて、
love & peaceに、もしくは無害な不良の言葉に偏っているような気がする。
ふやけ切った愛と平和と親孝行と友情と努力と正義に覆われて、
どうでもいい自慢話が蔓延している。

戦いの言葉は何処に行った?
Equal Rights


残り時間最早する事無く、
タモリ3
1981発禁
を引っ張り出し、
A面を再生。
この音源は著作権問題で再発されないとされてるけど、
著作権をとってまで、再発しないのは、
タモリ天皇の物まねを封印するに至った、
監禁事件1985や、
明らかに馬鹿にしてる内容も関係しているように思う。
著作権料払うのは、
冗談も分からんで難癖つけて来たヤクザものの言い成りに、
金を払うようなものですからね。

今検索したらwikiから消えてますね監禁事件。

しかしこの音源は日本の戦後歌謡史が、
戦後史と合わさって、ものすごく分かりやすい。

はやりものを身もふたもなく捉えて、
建前を馬鹿にして、
大多数の人々を軽蔑しつつ、
日本人の精神史みたいなものをみせている。


あんた達薄っぺらだね、そういってる気がする。

タモリは幼稚園児が揃ってお遊戯させられているのをみて、
あんな所に入れるのは辞めてくれと頼んだらしい。

この時点で日本文化に距離を置いていた事が分かる。

日本的な礼儀は、道具であり、
生きてく上で楽するため身につけておくべき偽善である、
とはタモリの哲学。

タモリは何を良いと思っているのだろう。

親しき人と自分が楽しい事、
快楽と自由が好きで、
他人もそうすればいいのにと、
思ってるんじゃないだろうか。